モールンゲンの戦いは、引き分けに終わった。戦力的には互角であったが、
主戦場(下図のMain)では優勢になっていた。しかし、ロシア軍コサック
(下図のSub)が、背後に回り込んでモールンゲンの町を占領した。
その為、危険を感じたベルナドットは、攻撃を中止して町に転進した。
この時に個人的な荷物をコサックに奪われた(町に残していたので)。
しかし、ロシア軍司令官のベニグセン大将は、荷物を返して来た。
その理由については、以前にハノーファー総督・駐留軍司令官のベルナドットで
述べた通りである。
(補足)下図の赤はフランス軍、緑はロシア軍である。
その後、ベニグセンの本隊が近づいて来たので、ベルナドットは南にStrasburgまで後退した。
結果として、ロシア軍の攻勢は成功した(DanzigとGraudenzの連絡路を確保した)。
下図は、Military History and Atlas of Napoleonic WarsのMAP71bの抜粋である。
<個人的な感想>
モールンゲンの戦いは、ナポレオン関係の書籍では触れられていない事が多い。
ナポレオンの直接指揮ではない局地戦である為と、主役が好かれていないベルナドットの
為と思われる。少し、不公平な感じがするが・・・。
参考になるのは、下記のWikiくらいである。