史実に近い戦果を出す為に、追加で補正する方法を以下に検討する。
1.追加補正案
有能な砲兵指揮官が指揮する敵砲兵に対する白兵戦の士気チェック時の賽の目に-3(悪い方)の
補正をする。この方法なら、今までのルールとユニットデータを変更する事がない。
既に命中率の補正が十分であるので、今回は士気チェックに限定して補正する事で影響を限定する。
2.プレイテスト
前回と同じ条件でプレイした結果は、以下の通りである。(18:40終了時点)
フランス軍砲兵 | ロシア軍歩兵 | |||||||
損失戦力 | 損失中隊 | 混乱中隊 | 健在中隊 | 損失戦力 | 損失大隊 | 混乱・潰走大隊 | 健在大隊 | |
前回 | 6 | 4 | 0 | 4 | 23 | 4 | 1 | 7 |
今回 | 2 | 1 | 0 | 7 | 23 | 6 | 0 | 6 |
フランス軍砲兵は1ヶ中隊が全滅したが、7ヶ中隊が健在であり、ロシア軍第1線の歩兵6ヶ大隊は全滅した。
終了時刻までプレイした結果(下図参照)と18:40終了時点からの変更点は、次の通りである。
フランス軍:変わりなし。
ロシア軍:損失戦力が34、損失大隊が9ヶ、潰走大隊が1ヶ、健在大隊が2ヶになった。
3.評価
最終的には史実に近い結果となった。実質的にロシア軍歩兵第2師団は壊滅している。しかし、
史実では、もっと早くロシア軍歩兵を掃討したようなので、補正値を変更した方が良いかもしれない。
案1)射撃時の賽の目+6→+9、 敵の白兵戦時士気チェックの賽の目ー3→ー5
但し、これは超有能な(ナポレオンよりは劣るが)値なので、フリートランドのセナルモン准将など
特別な砲兵指揮官にしか適用できない。フランス軍には優秀な砲兵士官は多いが、このクラスの指揮官は、
他にドルーオ少将だけが該当する。
案2)ME版のルールでは、展開状態のまま前進できるのは1HEX(平地か緩い勾配のみ)である。今回の
戦いでは、前進できる距離が大きいと比例して戦果が上がったと思われる。移動能力から、2HEXに
変更が可能である(隊形変更が100%成功する前提である)。なお、騎馬砲兵は移動力が12と大きいが、
これは牽引状態の場合であり、戦闘中に大砲を前進させるのは徒歩砲兵でも騎馬砲兵でも同じである。
但し、上記の案1の超有能な砲兵指揮官に限定する必要がある。
<個人的な感想>
ゲームバランスが崩れる(フランス軍が有利になる)が、上記案1、案2を共に採用すると、
超有能な砲兵指揮官の活躍が味わえる。ここは、雰囲気重視で採用したい。