ベルナドットの混乱に対する個人的な疑問と解答(1)

<ベルナドットの混乱に対する個人的な疑問と解答>

 前回記載した10月13日PM6:00〜14日AM4:00の混乱について、個人的な疑問と解答を以下に記載する。

1.疑問点

Q1)何故、ダブー元帥はPM8:00頃にベルナドット元帥を尋ねたのか?

Q2)何故、ベルナドット元帥は自分にも翌日に命令が来ると思ったのか?

Q3)PM10:00にナポレオンが発した命令に”ベルナドット元帥はドルンブルク行きの命令を受け取った。”
と明記されているのは何故か?

Q4)何故、ダブー元帥は上記Q3の命令をベルナドット元帥に見せたのか?

Q5)何故、ダブー元帥はベルナドット元帥への非難に参加しなかったのか?何故沈黙した?

 

2.個人的な解答

Q1の解答)何故、ダブー元帥はPM8:00頃にベルナドット元帥を尋ねたのか?

 1)背景

  A)ダブー元帥がナポレオンから受けた命令

   ダブー元帥が受けた命令は、イエナに居るランヌ元帥が攻撃された場合は、敵の左翼に攻撃する。

  そうでない場合は、翌日に新たな命令を受け取る。(どちらにしろ、当分はナウムブルクに留まる)

  ⇒下記の”祖国は危機にあり”さんの下記WEBページにベルナドットが13日PM8:00に書いた手紙の

  内容があり、上記のような記載がある。

  ・1806年10月14日 ドルンブルク

  B)ダブー元帥とベルナドット元帥の仲

    お互いに嫌っていた。しかし、今回の戦役では相互に支援できる位置で行軍していた。

 2)解答

   ダブー元帥は、ベルナドット軍団の行動を確認に来たと考える。ダブーが受けた命令には

  ベルナドット軍団の行動が記載されていなかったので、心配になった。

  この時点では下図のような状況であり、イエナ付近に敵軍がいる事は分かっていたが、

  その他の敵軍がどこにるかは分かっていない。その状況下で自分の軍団が孤立するかもしれないと

  心配をするのは当然である。そこで、仲が悪い間柄でも自分が受けた命令を示して、

  ナウムブルクに留まるが相手はどうのような行動予定かを聞いたのではないかと思う。

 

Q2の解答)何故、ベルナドット元帥は自分にも翌日に命令が来ると思ったのか?

 1)背景 

   上記Q1の解答が背景にある。

 2)解答

   ベルナドットは、自分の軍団と予備騎兵軍団がドルンブルクに行くのはダブーの軍団を孤立化させるので

  危険と判断した。その為、ダブーの軍団と連携して行動するような命令がナポレオンから来ると思った。

 

Q3の解答)”ベルナドット元帥はドルンブルク行きの命令を受け取った。”と明記されているのは何故か?

  ミュラ元帥がナポレオンの下に到着して、ベルナドットと別れる時にドルンブルクに行く事で合意したと

 伝えたと考える。ナポレオンかベルティエ元帥からベルナドットに命令を直接出してはいない。

 

長くなったので、次回に続く。

 

<個人的な感想>

 皮肉なものである。ダブーへの反感を棚上げして、冷静に判断してドルンブルクに留まった事が裏目に出た。

嫌いな相手を置き去りにし、命令通りにドルンブルクへ行ったなら、非難を受けずに済んだ筈である。

 

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