バタイユゲームのプロシア1806ルールブックを見ていて、
戦闘序列(OOB)で気になった箇所があったので、調べてみた。
(1)フランス軍徒歩竜騎兵連隊の出身連隊と軍服
下記の資料p18によると、親衛隊に配属された2つの徒歩竜騎兵連隊(第1、第2)は、
色々な竜騎兵連隊の兵站部から徴集された臨時の部隊である。
ナポレオンが、馬不足で無駄に余っている竜騎兵を歩兵として使おうと考えた為との事。
・Napoleon’s Dragoons and Lancers (Men-at-Arms)
第1、第2徒歩竜騎兵連隊の構成と軍服は、下図の通り。
Histoire&Collections Jena-Auerstaedt: The Triumph of the Eagleのp59から抜粋。
(補足)1806年戦役でプロシア軍、ザクセン軍から馬を獲得した後は、徒歩ではなく
騎馬の竜騎兵に戻り、出身連隊に復帰した。
(2)バタイユゲームのユニット
VASSALモジュールを作成する上で、上記のような徒歩竜騎兵のユニットを
どのように表現するか迷う所である。出身連隊の色が違うので、ドラマーの制服色を
代表させる事にした。下記の左が第1連隊、右が第2連隊である。
<個人的な感想>
初めは勘違いして、竜騎兵第1連隊と第2連隊が下馬して歩兵になったと思い込んでいた。
それにしてはMarshal Enterprisesのユニットの色が合わないと思い、色々とWEBなどを
調べて実態が分かった。ただ、Marshal Enterprisesが第1連隊をオレンジ色、第2連隊を
緑色で表現している理由は不明である・・・。参考にした資料が違うのかも知れない。
なお、ナポレオンは徒歩竜騎兵連隊を合計4回編成したが、上記の1806年戦役を最後に
その後は編成しなかったとの事。有効でないと判断したと思われる。