ナポレオン戦争時代のフランス騎兵が使っていたサーベルについて
気になったので、少し調べてみた。主な種類は重騎兵用と軽騎兵用の2種類である。
今回は重騎兵用を整理した。カラビニエ、胸甲騎兵、竜騎兵が使うもので、年代によりモデルが違う。
詳細は、こちらを参照。なお、騎兵の種類などによりサーベルの握り・鞘などが異なる。
型式 | 配備開始年 | 刃の長さ(cm) | 刀身の重さ(kg) |
AN IX | 1802年 | 97.0~97.3 | 1.24~1.31 |
AN XI | 1806年 | 97.5 | 1.42 |
AN XIII | 1808年 | 97.5 | 1.42 |
(注)重騎兵用は、刀の反りがない直刀である。英語ではSwordに該当し、主に敵を刺す事を目的にする。
その為、敵を斬るには不便であるとの事。なお、刺す方が斬るよりも敵に与えるダメージが大きく、
致命傷になりやすい(Cut and Slash vs Thrustを参照)。
AN IXのカラビニエ仕様
AN XIの竜騎兵仕様
この型から刃の形が違い、平面でなく凹凸がある。
AN XIIIの胸甲騎兵仕様
基本的な形はAN XIと同じ。
<参考>日本刀
国宝 金象嵌銘 城和泉守所持正宗磨上本阿 刃の長さ=70.8cm 重さ=不明(約1kg?)
<個人的な感想>
日本刀に比べて、刃の長さが約27cmも長いのは意外である。重さも1kgを越えており、
これを片手で切り、突くなどするのは大変な気がする・・・。