1804年3月にアンギャン公事件があり、王党派が依然として復古を狙っている事が分かった。
これにより、人々はナポレオンか王党派かの二者択一を迫られることになったとの事。
(王政復古を避けるにはナポレオンしかなく、共和政では心もとないとの雰囲気になった。)
ベルナドットも仕方ないと思っていたらしく、それに気付いた夫人のデジレはナポレオンに
連絡した。それを受けて、ナポレオンはベルナドットを招待して説得を試みた。
結局ナポレオンから説得されて、味方になる事を約束した。
その結果、5月に帝国元帥に任命される。その時の宣誓は以下の通り。
”陛下、私は長い間フランスは共和政の下でのみ繁栄を得られると考えておりました。
この信念は過去3年以上にわたり私を導いていました。
経験に教えられて、この幻想は消えた事を貴方に保証いたします。
陛下が国益の為に指示される全ての命令を実行する私の熱意を信じて下さるよう懇願いたします。
更に、ここに居る全ての友人たちと同様に、ミュラー将軍が貴方に述べた感情を共有する事を
軍に誓って、単に形式・口先だけではなく心と魂で誓います。”
<個人的な感想>
宣誓の”過去3年以上”、”経験に教えられて”の表現は、ブリュメール18日のクーデター以降に
ベルナドットが満足のいく職に就けなかった事、それに比べてナポレオンは今や皇帝に
なろうとしている事実を指すと思う。