<15:00開始時点の状況>
<16:00終了時点の状況>(4ターン経過後)
プロシア軍は1ヶ大隊が潰走し、2ヶ大隊は完全な捕虜の状態にある。フランス軍は潰走した大隊はない。
士気レベルは両軍とも0のままである。
<1番目の橋付近の拡大図>
プロシア軍捕虜はフランス軍後方に移送完了し、奪還作戦は最終的に失敗に終わった。
ここまでの両軍の損害は、フランス軍23戦力、プロシア軍31戦力である。
損失=歩兵1戦力100人、騎兵1戦力50人で計算したゲームで失った人員を2で割ったもの。
但し、捕虜は降伏時の戦力が全て損失になるので、2で割る事はしない。
2で割る意味は、離散した兵が後で本隊に合流するなどの回復を考慮している。その意味では、
捕虜になった戦力は回復しないので除外した。
初期戦力 | 第3次の損失 | 第2次の損失 | |
フランス軍 | 19400 | 1150 | 1400 |
プロシア軍 | 14950 | 2000 | 2250 |
<ランチェスターの法則>
午前と午後では、お互いに攻守が入れ替わった。その為か、合計では第2法則が近い結果となった。
午前と午後を別に評価すると、第1法則の方が近いが、当てはまると言えるほどではない。
内容 | フランス軍 | プロシア軍 | 武器性能比 (プロシア軍/フランス軍) | |||
初期戦力 | 残存戦力 | 初期戦力 | 残存戦力 | 第1法則 | 第2法則 | |
第3次 | 19400 | 18250 | 14950 | 12950 | 0.575 | 0.776 |
第3次AM | 6300 | 5550 | 5400 | 4900 | 1.500 | 1.726 |
第3次PM | 5550 | 5150 | 6700 | 5200 | 0.267 | 0.240 |
第2次 | 19400 | 18000 | 14950 | 12700 | 0.622 | 0.842 |
(注)第3次AMは、捕虜が出る前の午前中の戦いのみを計算した場合。フランス軍はデュポン師団、
プロシア軍は第2師団が戦っていた。第3次PMは、捕虜が出た後の午後の戦いのみを計算した場合。
フランス軍はデュポン師団、プロシア軍は第2師団と前衛旅団が戦っていた。
<評価>
1)ランチェスターの法則
戦術的な戦い方は反映されないように思う。大雑把に”戦闘力は戦力の2乗に比例する”ことは
正しいと思われるが、バタイユゲームなどの戦術級ゲームには応用できない。
2)砲兵の有無
砲兵が支援した第2次の戦いに比べて、フランス軍は相当苦戦した。特に隘路を通った攻撃は
隊形が縦隊になる為に、防御側が横隊だと射撃戦で不利になる。それを支援できる砲兵は大いに
役に立つ。
3)捕虜ルール
雰囲気重視の面では、大いに有効と判断する。特に、今回はプロシア軍の行動指針を変えて
攻撃に転じさせる要因となり、緊迫した戦いが模擬できた。このルールがなければ、プロシア軍は
守備的な戦いを継続して、面白みのない戦いになったと思われる。
<個人的な感想>
捕虜ルールで確認できた事、できなかった事を纏めると以下となる。確認できた事に
関するルールは問題ないと感じた。確認できなかった事については、時間があれば
テストプレイして確認しようと思う。
A)確認できた事
・味方捕虜を奪還する行動が出来る(今回は奪還できなかったが)。
・捕虜を得た軍の戦力が低減する(監視部隊を付けるので)。
・部隊レベルの低下防止に捕虜奪還は意味がある。
B)確認できなかった事
・捕虜の脱走・奪還・味方への合流。
・脱走した捕虜の追跡・捕獲。