普通は無名の文民か軍人が任命される地位に有名で活動的な軍人が登用されたので、
将校や兵士には気付け薬のような効果があった。将軍達は、賛否の2派に分かれた。
例えば、ジュールダンとジュベールは喜び、マッセナとマルボ(父親の方)は懐疑的であった。
自宅には生まれたばかりの長男とお産から回復中の妻が住んでおり、ベルナドットは自宅のある
モンソー通り(rue de Monceau)から3.4km離れた陸軍省まで毎日通っていた。朝3時に起きて
4時には陸軍省に入り、夜の7時に帰宅して秘書や副官と一緒に夕食を食べた。副官にはメゾン大佐、
モウラン大尉が居た。しかし、ジェラール少佐は前線勤務(騎兵大隊長)であった。
陸軍省の各部局に対して、全ての案件は24時間以内に決論を出すように命令して、業務に停滞が
でないようにした。初めは難しかったが、段々と改善されていった。
起訴を受けていた2人の将軍を復職させた。1人はヴァンダムでオランダ方面軍の師団長に任命し、
もう1人はサンブル・エ・ミューズ軍で一緒だったシャンピオネをアルプス方面軍の司令官にした。
ヴァンダムの罪状は不明であるが、シャンピオネについては、下記のホームページに記載がある。
<個人的な感想>
サンブル・エ・ミューズ軍時代からの人間関係が続いているジュールダン、シャンピオネや副官達
との仲が良いのは分かるが、ジュベールと仲が良いのは何故だろう・・・。マッセナとは、以前に記載
したベルナドット師団とマッセナ師団の騒動からの因縁と思われる。
<リンク>