今回は索敵距離を検討する。軽騎兵の装備品に望遠鏡が見当たらないので、
肉眼による索敵を前提にする。
1)視認距離
A)当時の視認距離は、こちらの望遠鏡の説明( →URLが削除されています。)を見ると、以下になる。
450m :個々の形と制服の色が分かる。
800m :個々の動きが注意を引く。
B)今の日本で見やすい看板の大きさと視認距離は、こちらの説明を見ると、以下になる。
視認距離(m)=文字サイズ(m)×250
身長1.7mと仮定すると、1.7×250=425mで兵士の識別ができる。
C)上記のB)からA)は当てになると思うので、偵察での視認距離は以下とする。
部隊の規模・兵科が分かる距離=4HEX(400m)
部隊の存在が分かる距離=8HEX(800m)
2)平地以外での索敵・調査
森、村などに敵が居るかどうかは、近くに行かないと分からないので、以下とする。
・地形HEXに隣接した時に、そのHEXに敵が居るかどうかが分かる。
・視線を遮る地形は、直接見えるHEXのみ地形が分かる。その先は分からない。
・川に橋がない場合、渡河できる箇所があるかどうかは川のHEXに隣接した時に分かる。
・川に橋がある場合は、上記の4HEXの距離から分かる。
3)VASSALでの索敵表示
A)索敵範囲の表示
VASSALに範囲表示機能があるので、偵察ユニットに2段階の表示を行う。
なお、この表示はコマンドで表示/非表示の切り替えができる。また、表示の
状態でユニットを動かすと、一緒に範囲も移動する。
B)見つけた敵の表示(オーストリア軍の偵察ユニットから見た場合)
4HEX以内なら、部隊の規模・種類が分かるので、ユニットそのものを表示する。
8HEX以内なら、部隊の存在が分かるので、ユニットにブランクマーカーを載せて表示する。
<個人的な感想>
VASSALの範囲表示機能は使った事が無かったが、便利そうである。一々距離を
目で数えなくても範囲が分かるのは助かる。
なお、肉眼による視認距離を自分(眼鏡をかけて0.8)で試してみた。近くの歩道橋の上から
直線距離で約850m辺りでは、何となく人・自動車が移動するのは分かるが、形状は分からない。
約350m辺りでは、車の形や人の服装の色は分かる。上記の索敵距離は妥当に思える。
<リンク>