<基本データ>
基本的な兵科である、歩兵、騎兵、砲兵について隊形の最小単位と
隊形の大きさ、面積、射撃防御力を纏めたものを次に示す。
歩兵 | 騎兵 | 砲兵 | |
隊形の最小単位 | 中隊 | 中隊 | 分隊 |
隊形の大きさ(縦) | 4.2m | 2.0m | 4.2m |
隊形の大きさ(横) | 20.0m | 24.0m | 5.2m |
隊形の面積(㎡) | 84 | 48 | 21.8 |
隊形の平均人員と(砲数) | 120 | 116 | 22(2門) |
射撃防御力(縦隊) | 6 | 6 | ー |
隊形と平均人員については、下記を参照。
なお、砲兵分隊の大きさは、標準の6ポンド砲の縦・横の大きさに1ペース(当時の長さの単位で1歩分の
約0.8m)を加算して横方向は2門分とした。分隊間の間隔は状況により8mから20mまで広がるので、
隣の分隊には命中する可能性が低い。
<射撃防御力の検討>
歩兵と騎兵を隊形の面積比で比べると、騎兵は約1/2である。しかし、騎兵の1戦力は50人で
歩兵の1戦力100人の半分である事を考えると、射撃防御力は同じ6で良いと考える。
展開隊形の砲兵については、上記の面積比で計算すると射撃防御力は23になる。実際には、
大砲に命中する以外に、砲兵に命中する事も考えに入れるべきであるが、次の理由でそのままにする。
・砲兵には予備中隊があるので、直ぐに人員は補充できる。
・実際の大砲の大きさより1ペース(当時の長さの単位で1歩分の約0.8m)拡張しているので、
砲兵の命中分を含んでいると見なせる。これと上記の補充を考慮すれば十分と考える。
射撃力24の場合に、現行と見直しの射撃防御力で命中する確率を計算すると、以下になる。
但し、現行では損害が2以上の場合に1戦力損失のルールがあるので、2以上を命中とする。
見直しでは1以上を命中とする。
現行 | 見直し | |
射撃防御力 | 6 | 23 |
射撃力÷射撃防御力 | 4 | 1 |
射撃結果表で使用する比率 | 4/1 | 1/1 |
上記の表で命中する確率 | 0.25 | 0.31 |
命中率が少し高くなるが、賽の目で2の差であるのでME版と同等と判断する。
<個人的感想>
通常砲兵が対砲兵射撃した場合に、命中確率は見直し後で14%になる。これは、
平均して7回射撃して1戦力の損害を与えられる割合になる。効率は悪いが0ではない
ので、命中判定作業は意味があると思う。必要に応じて対砲兵射撃ができるのが良い。
<リンク>