砲兵の射撃防御力見直し(2)

<基本データ>

 基本的な兵科である、歩兵、騎兵、砲兵について隊形の最小単位と

隊形の大きさ、面積、射撃防御力を纏めたものを次に示す。

 歩兵騎兵砲兵
隊形の最小単位中隊中隊分隊
隊形の大きさ(縦) 4.2m 2.0m 4.2m
隊形の大きさ(横)20.0m24.0m 5.2m
隊形の面積(㎡)844821.8
隊形の平均人員と(砲数)12011622(2門)
射撃防御力(縦隊)

隊形と平均人員については、下記を参照。

 ・戦列歩兵大隊・中隊の隊形    ・ナポレオン戦争の部隊単位

 ・騎兵大隊・中隊の隊形      ・革命戦争の騎兵部隊単位

 ・砲兵1分隊の隊形        ・ナポレオン戦争の砲兵部隊単位

  なお、砲兵分隊の大きさは、標準の6ポンド砲の縦・横の大きさに1ペース(当時の長さの単位で1歩分の

 約0.8m)を加算して横方向は2門分とした。分隊間の間隔は状況により8mから20mまで広がるので、

 隣の分隊には命中する可能性が低い。

 

<射撃防御力の検討>

 歩兵と騎兵を隊形の面積比で比べると、騎兵は約1/2である。しかし、騎兵の1戦力は50人で

歩兵の1戦力100人の半分である事を考えると、射撃防御力は同じ6で良いと考える。

展開隊形の砲兵については、上記の面積比で計算すると射撃防御力は23になる。実際には、

大砲に命中する以外に、砲兵に命中する事も考えに入れるべきであるが、次の理由でそのままにする。

 ・砲兵には予備中隊があるので、直ぐに人員は補充できる。

 ・実際の大砲の大きさより1ペース(当時の長さの単位で1歩分の約0.8m)拡張しているので、

  砲兵の命中分を含んでいると見なせる。これと上記の補充を考慮すれば十分と考える。

 射撃力24の場合に、現行と見直しの射撃防御力で命中する確率を計算すると、以下になる。

但し、現行では損害が2以上の場合に1戦力損失のルールがあるので、2以上を命中とする。

見直しでは1以上を命中とする。

 現行見直し
射撃防御力 623
射撃力÷射撃防御力 4
射撃結果表で使用する比率4/11/1
上記の表で命中する確率0.25 0.31

命中率が少し高くなるが、賽の目で2の差であるのでME版と同等と判断する。

 

<個人的感想>

 通常砲兵が対砲兵射撃した場合に、命中確率は見直し後で14%になる。これは、

平均して7回射撃して1戦力の損害を与えられる割合になる。効率は悪いが0ではない

ので、命中判定作業は意味があると思う。必要に応じて対砲兵射撃ができるのが良い。

 

<リンク>

ブログのトップページは、こちら

バタイユゲーム情報班のホームページは、こちら