ロケット砲のプレイテスト(8/E)

<21:00ポーランド軍ターン開始時点の状況>

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<21:40オーストリア軍ターン終了時点の状況>(3ターン経過後)

迷ったが最後までロケット砲に期待して射撃を続けた。

ロケット砲着弾位置は次の通り(マーカ参照)で、敵に命中なし。

第13回の着弾は左60度にずれ、距離の偏差は0。

第14回の着弾は左50度にずれ、距離の偏差は0。

第15回の着弾は左110度にずれ、距離の偏差は-1。

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今回の結果を纏めると次のようになる。

1)勝利判定

 北岸の橋頭保の確保(橋から5HEX以内の敵を駆逐)に失敗したので、オーストリア軍の敗北である。

2)人員の損失

 ポーランド軍の損失が少ないのは、殺傷力の少ないロケット砲の射撃が多い為である。

 オーストリア軍ポーランド軍
歩兵砲兵歩兵砲兵
初期兵力6400人14門1500人 8門
戦闘による損失 350人 0門 150人 8門
ロケット砲により潰走した部隊(延べ) なし なし2ヶ大隊 なし

 

3)ロケット砲の着弾バラツキ

 A)角度のずれ

   左側にずれる傾向が見られるが、たぶんサンプル数の少なさによるもの。

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 B)距離のずれ

   目標を中心にきれいな分布である。

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<個人的感想>

 ロケット砲は命中精度が低いので、今回のプレイ終盤で頼りにしたのは失敗であった。

夜でも歩兵による強襲の方が期待できると思う。しかし、敵に着弾した場合の効果は絶大で、

ほぼ潰走させていたし、難攻不落の防御態勢を崩した最大の功労者でもある。何とも評価の

難しい兵器である。史実でも命中精度は問題であり、広域の敵を対象にするのが良いとの事。

この辺りの雰囲気を実現できており、楽しめたので自家製ルールは有効と判断する。

但し、ワーテルローの戦いのようなビッグゲームには、次の理由で向かないと思う。

 1)着弾位置の特定に手間がかかる。特に、HEXの6方向から”ずれた目標”の場合に、そこから

  10度ずれたHEXがどれなのかが分かり難い。HEX中心から指定角度の方向が分かるような

  ツールがVASSALにあれば良いのだが・・・。

 2)狭い地域に敵味方が密集した状況でロケット砲を使うと、味方に着弾する確率が

  増加するので、使うのに躊躇う。距離のずれは少ないが、角度のずれは大きいので。

 

 なお、距離のバラつきが小さいので、3HEXまでの範囲に広げた方が良いのかもしれない。

この場合、目標に着弾する確率が下がるので、角度のバラつきを補正して(10度以内の範囲を

広くして)目標近くの確率を上げてバランスを取らないと”つまらない(目標選定の意味がなくなる)”

結果になると思う。変えた方が良いか迷う所なので、現行と上記変更案の着弾のバラつきを試算して

評価する予定。VASSALでのプレイは省略して、関数処理結果の比較をする。

 

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