ロケット砲の扱い(1)

 バタイユゲームにもイギリス軍のロケット砲が登場する。ワーテルローの戦い

(La Bataille de Mont Saint-Jean)のウニィエイト(Whinyate)砲兵中隊である。

最大射程距離は1200mで、6ポンドカノン砲と同等である。しかし、

この当時のロケット砲は命中精度が悪く、主力の武器ではなかったらしい。

コングリーヴ・ロケットwikiからの引用になるが、下記のようにトンデモナイもの。

”我々(*1)のロケット砲兵はロケットを放ち続けたが、いずれのロケットも最初のものと

同じ軌道を辿ることはなかった。それらのうち多くは上昇の半ばあたりに到達すると

垂直の向きを指し、いくつかは実のところ我々の方へ逆進していた。

このうちの一つは私の背後で爆竹のように砲弾が爆発し、実際これは、

その日一日中の全ての敵銃火よりも私を危険に晒した。”

(*1)1815年6月17日のイギリス軍で、カトル・ブラの戦いの翌日の後衛戦。

 

なお、効果を上げた戦いもあり英語版wikiに引用されているグゥラダの戦い

(Battle of the Göhrde 1813/9/13)では、フランス軍歩兵が恐怖の余り

逃走して命令を聞かなかったとの事。

 

 youtubeに発射の動画があったので、LINKを貼る。火を点けてからの

時間が長い割には一瞬で発射するので、見過ごしやすい。

 

<個人的感想>

 野戦用に配備されたロケット砲は、12ポンド榴弾を使用していた。これは、

6ポンドカノン砲と同等と思われる5.5インチ榴弾砲が24ポンドであることから、

この1/2の殺傷能力があったものと判断する。

しかし、殺傷能力よりも未知の恐怖で兵士の士気を崩壊させる効果があったと思う。

見た事のないものが不規則な軌道で向かってきて爆発すれば、大抵の人は怯えると思う。

 

<リンク>

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