前回の続き。
3)CWB 命令実行の遅延(軍司令部から軍団司令部宛て)
軍司令官の能力、軍団司令官の能力、命令のタイプ(複雑か単純)、
命令伝達の手段(書面か口頭)に応じて結果表があり、サイコロを2ヶ
振って参照する。結果は、次の4種類になる。
・即時実行 :そのターン内で命令を実行する。
・遅延1 :次のターン以降でサイコロを1ヶ振り、1か2が出れば実行する。
・遅延2 :次のターン以降でサイコロを1ヶ振り、1が出れば実行する。
・曲解 :命令が分からず実行されないで破棄される。
遅延する場合は平均で1.5ターンか3ターンも遅れるし、破棄される場合もあるので、
軍団司令官は独自に師団に命令を出せる仕組みがある(イニシャチブ)。
この独自命令は、遅延はなく必ず実行される。なお、師団長は必ず軍団司令官の
指揮範囲内に留まっている。
4)バタイユへの反映検討
A)遅延の扱い
賽の目により遅延ターンを可変にする点は良いと思う。しかし、数ターンも
遅れたり破棄されるのは行き過ぎに思う(あくまでバタイユゲームに適用する
場合の印象で、CWBそのものではない)。そこで、遅延結果表を単純にサイコロ
1ヶの目で決める事にして、以下のように1ターン遅延をメインにする案が考えられる。
賽の目 | 結果 | 賽の目 | 結果 |
1 | 即時 | 4 | 1ターン遅延 |
2 | 1ターン遅延 | 5 | 1ターン遅延 |
3 | 1ターン遅延 | 6 | 2ターン遅延 |
但し、伝令の検討(3/E)でも記載したが、1ターン遅れだけでも実際にプレイすると
面倒な所もあるので、更に手間がかかる点が悩ましい・・・。
B)伝令ルールの改定案(命令フェーズのみ変更)
a)伝令マーカーの扱い
伝令マーカーを検討マーカーに変更する際にサイコロを1ヶ振り、上記の表の結果に
より以下の通りにする。
即時:伝令マーカーのままで、このターンで命令を実行する。コメント欄先頭には、追加記入はしない。
遅延1:検討マーカーのコメント欄先頭にD1を記入する。
例) D1 AdG=return
遅延2:検討マーカーのコメント欄先頭にD2を記入する。
なお、前のターンに検討マーカーにした伝令マーカーとの混乱を避ける為に、下記b)を先に処理する。
b)検討マーカーの扱い
D1の検討マーカーは命令を実行する。全て完了したらD2の検討マーカーがあればD1に変更する。
C)破棄の扱い
バタイユゲームでは、軍団司令官から師団長や旅団長に出した戦闘中の命令が破棄される事は
違和感がある。史実でも、そのような例は見当たらない。そこで、破棄は扱わない。
しかし、独立部隊から軍団司令部に対する増援要請に対して却下する事はある。
その点は、既に援軍要請に対する判定(1)、(2/E)で検討している内容で良いと思う。
<個人的感想>
今回の改定案がプレイにどの程度の影響を与えるかを再びラシンの戦いでテストする予定。
特に、遅延が可変になる手間(A)と雰囲気の再現(B)のバランスを見る。
A>Bなら改定案は諦め、A<Bなら改定案が確定ルールとなる。
<リンク>