食べ物は味が決め手か

 前にドラマとウォーゲームの類似点を考えた際に、脚本と演出が大事である

と思った。この事と食べ物について思うことがあったので、以下に記載する。

 

 きっかけは、車で少し遠出をした際に評判の良い蕎麦屋に入った事である。

インターネットの口コミでは、この地域で上位にランクされていたし、店もほぼ

満席となっていた。後からも数人来て30分待ちでも待っていた。

店は新しく綺麗で、全般的に蕎麦屋よりも季節料理を出すような印象を受けた。

初めての店ではあるが、期待度が高かったので家族と2人で”限定せいろそば

(1日20食)”を頼んでみた。これは、この地域の特産である”そば粉”を100%

使用しているとの事で、店でもお薦めのもの。

 出てきたものは、せいろに盛ったそば、塩、水、たれ、薬味である。店の人の

説明では、以下の食べ方がお薦めとの事。

1)初めは、そばを水(軟水と思う)につけて、そばの甘みを味わう。

2)次に、塩を付けてそばの風味を味わう。

3)それから、たれに浸けて味わう。薬味はお好みで。

この時点で、味以外は高得点を取っていると感じた。

ドラマでいえば、俳優、舞台、ジャンル、著名な脚本家、演出も良い。

 さて味だが、

1)水につけて食べたが、”?味がない?”。

2)塩に付けて食べたが、”?味がない?。塩の味はするが・・・”。

3)たれに浸けて食べたが、”?味がない?。たれの味はするが・・・”。

肝心のそばの味がない。まずくはないが、美味しくもない。

非常にがっかりした。前評判の良いドラマを期待して見たら、物語の流れが

単調で外れだった感じ・・・。演出は良くても面白くない。

 

 家族の推理は、使っているそば粉に問題があるとの事。そばは、やや硬めで

腰があり、しっかり打っているとの意見。これには賛成した。

今年のそば粉の出来がわるかったのか、または、儲けるためにそば粉の量を減らした

かのどちらかではないかとの意見。これにも賛成。

どちらにしろ、このようなものを提供して高いお金を取る点に憤りを感じる。

 

 食べ物は味が決め手と、つくづく感じた。ドラマの場合は、必ずしも脚本が決め手とは

思わない。演出が良いと結構面白いし、個人的にはほぼ同等かなと思っている。

ウォーゲームの場合を考えると、ルールが決め手のように思う。シナリオは、ある程度

歴史的事実にそったものになるし、部隊配置は同じである。

しかし、同じ戦いのゲームでも、ルールが違えば全く違うゲームになる。

バタイユゲームの”モンサンジャンの戦い”が製作される前の話なるが、

ワーテルローの戦いのゲームが欲しくてウェリントンズヴィクトリー(SPI)と

いうゲームを購入した事がある。これもビックゲームで、評判の良いゲームである。

しかし、バタイユゲームではないので、今一つ好きになれなかった・・・。

ルールが自分に合うかどうかが、気に入るゲームかどうかの決め手になるように思う。