大使の随行員

 ベルナドットは、随行員として将軍付の副官であるヴィラッツ大尉、モウラン大尉の

他に旧参謀長であったサラザン准将と旧参謀副官で准将に昇進したミレルを要望した。

しかし、総裁政府から大使に将軍は同行できないと断られ、代わって自分の師団だった

部隊からジェラール大尉とトゥーサン(Toussaint)大尉を選んだ。

外務大臣のタレーランは、軍人の随行員に反対したが、ベルナドットは押し切った。

 タレーランが新たに追加した文官は次の3人である。

1)ヴィレ・フォヴィル(Villet-Freville)、グダン(Gaudin)(どちらも25歳未満の秘書)。

2)ポーランド亡命者(*1)のマレホスキー(Malechuski)。

(*1)当時のポーランドは、オーストリア、プロシア、ロシアによる第3次分割で王国が滅亡していた。

 

<個人的感想>

 総裁政府とタレーランが、ベルナドットに外交官としての大使任務に期待していない事が分かる

人事である。本来ならば、経験のある外交官をサポート役に付けるべきであるが、若い秘書と

ポーランドの再興に燃える亡命者を付けるのは、失敗を前提にして、とりあえずオーストリアの

注意を引く事を狙っているとしか思えない。

素人とポーランド分割問題をぶっつけて、オーストリア側の混乱を期待したように思える。

 

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