1796年戦役のベルナドット(8)

 23日にノイマルクトで再びカール大公のオーストリア軍と交戦した。

この時カール大公は、初めに砲兵による大規模射撃を行った。歩兵

による攻撃には時間を掛けて準備していたので、ベルナドットは、

総攻撃を待つのは得策でないと考えて後退した。

 ニュルンベルグ方面には、オーストリア軍騎兵が邪魔していたので、

北に迂回して後退した。騎兵戦力では、ベルナドット師団の1500人に

対して、カール大公は6000人以上を保有していたので、危険であった。

しかし、カール大公は慎重に軍を進めたので秩序だった退却になった。

ベルナドットの参謀長サラザン大佐は、回想録でダイニングの戦いに

手こずったオーストリア軍は、ベルナドット師団の戦力を実際よりも大きく

思っていた為ではないかと書いている。

Neumarkt

<個人的感想>

 ノイマルクトは東側が森・高地であるが、その他は開けており、戦力比が1:3の

状況で長時間粘れる場所ではないと思う。適当なタイミングで後退したのは、

賢明な判断と思う。

 

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