1795年冬季戦役のベルナドット(1)

 クレアファイト将軍のオーストリア軍75,000人が10月28日にマインツでライン川を

渡河し、攻勢を開始した。これによりフランス軍は、北のサンブル・エ・ミューズ軍と

南のライン軍が分断された。オーストリア軍は南のマンハイムに向かい進攻した。

 ジュールダンはライン軍との連携を取る為に、マルソー師団を派遣し、主力は

ジンマーンに集めた。マルソー将軍からの応援要請に対して、ジュールダンは

ベルナドット師団を派遣し、クロイツナハの攻撃を命じた。

1795冬季戦役

<クロイツナハの戦い11月29日>

 オーストリア軍の守備隊は、パンダーズ人部隊で凶暴性と野蛮さで知られていた。

師団の前衛部隊は町中で不意打ちに合い、撃退される。その際に、後退する部隊の

目の前で捕虜になったフランス兵の頭が切り落とされる光景があり、前衛部隊は

パニックになって潰走。

 師団本隊と合流してからも、クロイツナハに向かうのをためらった。

そこで、彼らの前でベルナドットは副官のジェラール中尉に次のように命じた。

”勇猛な第71半旅団を送れ。この部隊の恥を濯いでくれるだろう。”

それを聞いた前衛部隊は、立ち直り全軍の先頭に立って攻撃し、師団は

クロイツナハを占領できた。

オーストリア軍守備隊は戦死300人、捕虜500人の損害を出して敗走。

 

<個人的感想>

 ベルナドットの第71半旅団に対する信頼が伺われるし、敗走した部隊の

士気を回復させる為に、わざと言うところが憎い。

 

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