革命戦争の将軍(職位)

 革命戦争では、将軍の階級で最高がGeneral de Division(少将)である。

しかし、職位としてGeneral en Chef(大将)があり、少将の中から選ばれる。

これは軍司令官に在職中の臨時の職位であり、司令官を辞任すると元の

少将に戻る(降格ではない)。

1795年6月の職位、該当者数、推定年収を纏めた。円とフランの変換係数は、

元帥達はナポレオンに金で買われたかと同じ。なお、第1次対仏大同盟が崩壊

したレオーベンの和約(1797/4/18)の後で、軍人の給料は下がったが、下記は

その前なので高給であった。

職位名称和訳人数推定年収
軍司令官General en Chef大将 101億1664万円
師団長General de Division少将125  5956万円
旅団長General de Brigade准将227  3600万円

 

1795年6月の10人の軍司令官は、以下の通り。クリーム色の人は、

1804年にナポレオンにより帝国元帥を授けられた。

軍の名称司令官(仏語)和訳年齢
北方Beurnonvilleブノヴィル43
サンブル・エ・ミューズJourdanジュールダン33
ライン・モーゼルPichegruピシュグリュウ34
アルプスMoulinムーラン43
イタリアKellermannケレルマン60
ブレスト沿岸Hocheオッシュ27
シェルブール沿岸Bayetベイエ36
西方Canclauxカンクロー54
西ピレネーMonceyモンスイ40
東ピレネーSchérerシェレール47

 

<個人的感想>

 頻繁に軍司令官を交代する場合は、臨時の職位の方がお金がかからない

ので、合理的と思える。なお、上記の10人は処刑されることなく、生き延びた。

 ナポレオンより1つ年上のオッシュが、この時に27歳で大将になっているのは

凄い。ナポレオンは准将、ベルナドットは少将、ネイは大佐であった。

彼は1797年に病死したが、生きていれば帝国元帥になれた筈。

 

 

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