General de Divisionは中将か

 General de Divisionは少将と訳していたが、実は中将らしい。

英米では師団長を務める将軍の階級がMajor Genral(少将)で

ある為、今まで少将としていた。

しかし、下記の資料を見ると、革命前後の名称が載っており、

General de Divisionの旧名称はLieutenant General(中将)である。

Grades Militaires Sous la Révolution(資料1)のp6.

将官のフランス語名称、その英訳、英訳の日本語訳、仏語の日本語訳を纏めてみた。

革命前の名称革命戦争の名称革命戦争の英訳英訳の日本語訳仏語の日本語訳
Maréchal de France廃止元帥
Généraux  D’ArméeGénéraux en ChefGeneral大将大将
Lieutenant générauxGénéraux de divisionMajor general少将中将
Maréchal de campGénéraux de brigadeBregadier General准将少将

<1799年以降の混乱>

但し、下記の資料を見るとナポレオンが軍団を導入した際に、指揮官の名称を

Lieutenant généraux(Généraux de divisionから選ぶ)にしたとある。

Manuel général du service des états-majors(資料2)のp11。

(p6〜14の日本語訳は、祖国は危機にあり 関連blogさんにある)

師団長がGénéraux de divisionで、その上司が中将なら、やはり少将か・・・。

しかし、資料2以外では、Lieutenant générauxの記載が見当たらない・・・・。

 

<個人的感想>

 ナポレオンが第1執政になつた以降は、階級に変更を加えているので、

正しくは以下のようになる。ただ、時期によって日本語訳を変えるのも混乱の素である。

革命戦争の名称1793年〜1799年〜
Lieutenant générauxなし中将
Généraux de division中将少将
Généraux de brigade少将准将

結局は、初めの英訳の日本語訳通りにGénéraux de divisionは少将が良さそう・・・。

1799年以降にランクが下がった訳ではないので。

 

 

<リンク>

ブログのトップページは、こちら

バタイユゲーム情報班のホームページは、こちら