バタイユゲームの歩兵は、1ターン(20分)毎に防御射撃と攻撃射撃を
制約なくできる。実際はどうだったのか、気になったので少し調べてみた。
<フランス歩兵の装備>
マスケット銃は1777モデルと呼ばれるもので、重さ4.4kg、長さは151cm。
最大射程距離は974m、通常使用は234mだが、目標に当てるのに最適な距離は136mとの事。
弾薬入れは、次のようなもの。真ん中の6ヶの穴のうち1つは油の入った金属製小瓶、
5つは弾薬(カートリッジ)が入る。両側に各々15ヶの弾薬が入る。合計で35発分である。
1人1ヶの弾薬入れを携帯していたので、補給なしでは35発を撃てる。
弾薬(カートリッジ)は、弾と火薬を紙でくるんだもの。
<連隊の補給体制>
Napoleon’s Infantry Handbookを見たら連隊が管理し、1ヶ大隊に下記のような弾薬車が
1台割り当てられたとの事。これには14000発の弾薬が入る。
大隊の人数は時期によりバラつきがあるが、14000発は
1791年 8ヶ中隊、1ヶ中隊64人(*) 計512人 なら1人27発
1808年 6ヶ中隊、1ヶ中隊134人(*) 計804人 なら1人17発
の計算になる。
(*)士官、兵站伍長、ドラマーを除く、マスケット銃を撃つ兵士の人数。
結論として、個人携帯で35発、連隊の補給で更に17から27発を撃てる。
<個人的感想>
最適距離が136mと近距離なの事と弾薬の制約から、延々と射撃戦を続ける
よりも適切なタイミングで白兵戦に移る方が多かったのではと推測する。
戦闘中に連隊の補給を受けるには、一度後退しないといけないし、
個人の携帯する35発で何とかするのが初めの考えと思う。
弾切れになると、恐ろしい騎兵突撃に無力になるし・・・。
【訂正】
マスケット銃の弾薬補給で調べた結果、戦闘中に連隊の補給を受けるには、
後退する必要はない。ドラマーが予備の弾薬を運んでくれる。2016/3/6 02:07修正。
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