ネイは革命戦争の時代に2回ベルナドットの部下だったことがある。
1回目はサンブル・エ・ミューズ軍で、1794年9月から11月まで。
ベルナドット准将:クレベール師団の旅団長兼左翼指揮官
ネイ大佐:遊撃隊長兼ベルナドットの副指揮官
戦績:ネイは10月のアルデンホーヘンの戦いから
ルーア川渡河後のデュセルドルフまでの追撃で活躍。
2回目は監視軍(ライン軍)で、1799年2月から4月まで。
ベルナドット少将:監視軍司令官
ネイ准将:騎兵隊長兼前衛部隊長
戦績:ネイは3月にマンハイムを歩兵2,3個中隊を率いて攻略した。
この時の功績で少将に推薦されたが、一旦は辞退した。その時の
辞退の手紙を意訳してみた。
”陸軍大臣閣下、4月8日の手紙を受け取りました。
そこには、私の少将昇進の命令が同封されています。
私の戦績に対する好意的な報告だけを見て考慮
されたものと思います。
もし私の能力が、その評価に値するものならば、
昇進を受けます。
私の辞退を私心のない市民としての誓約とお考え下さい。
昇進は准将としての任務を奪うものです。
その評価に値するように私が努力する事を閣下から
政府に保証して頂くようお願い致します。
それゆえ、謹んで昇進を辞退申し上げます。
また、私が共和国を愛している事を政府に伝えて
頂くようお願い致します。”
<個人的感想>
謙虚すぎる点を別にして、ネイは根っからの騎兵であり、
部隊を管理するよりも部隊の先頭に立って戦うほうが自分に
向いていると思ったのでは。”昇進は准将としての任務を奪う”
という表現は、その辺りを言いたいと思われる。
この頃は、少将(general de Division)が最高位で、騎兵だけ
でなく、歩兵や砲兵も面倒みるし、管理業務が多くなる。
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