ナポレオン戦線従軍記(中公文庫)の著者、フランソワ・ヴィゴ=ルシヨンは
1837年に大佐で退役したとの事である。この人の略歴と上官評を簡単に
纏めてみた。
<略歴>
ナポレオン時代には、最終的に中佐であり、レジオンドヌール勲章(騎士)を受勲している。
74回の戦闘に参加し、6回負傷した(特にスペインの戦役で重傷を)。
イタリア、エジプト、オーストリア、ドイツ、ポーランド、スペイン、フランスの戦役に参加。
ナポレオン時代最終の推定年収は1230万円。
<上官評>
1)ベルナドット元帥 : 良い。特に、ドイツで民間の施設を元帥の命令で
破壊した際に、自分の金で民間に補償した事を高く評価。
2)ヴィクトール元帥 : 悪い。軍事的に無能。特にタラベラの戦いを批判。
3)デュポン少将 : 良い。特にハスラッハの戦い(1805/10/11)で師団長
であるデュポン少将の命令に別の意見を述べた際に、穏やかに聞いて
その通りだと賛成した事を高く評価。
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