ナポレオン1815年の求心力

 エルバ島から復帰したナポレオンに元帥達は、どう対応したのか

少し調べてみた。25人(グルーシーは復帰後の元帥任命なので

除外)の内訳は、次の通り。

1)死亡 4人(ベシエール、ランヌ、ポニャトフスキー、ベルティエ)

2)国外 2人(ベルナドット、ミュラ)

3)参集10人(ブリュンヌ、ダヴ―、ジュールダン、ケラーマン(息子が代わって)、

 ルフェーブル、モルティエ、ネイ、セリエ、スールト、スーシェ)

4)ナポレオンが拒否2人(オージェロー、ウディーノ)

5)不参集 7人(マッセナ、モンセー、ペリニョン、ヴィクトール、

 マクドナルド、マルモン、サン・シール)

 

 ナポレオンの元に集まらなかった人数を”7人も”と見るか、”7人しか”

と見るか迷う。受けた名誉と金を考えれば、”7人も”になる。しかし、

次のような今後の事を考えれば”7人しか”になる。

1)厭戦気分

 皇帝になってから10年近く戦争し、また戦争になる。もう、

いい加減に止めて欲しいと思うのは納得する。

2)皇帝の未来は暗い

 たぶん昔の栄光が戻ると考える人は、21人の中で誰も

いなかったのでは。結局1814年の国内戦役の再現になる

と思うのが普通。

3)名誉と金

 もう十分に名誉と金(元帥、レジオンドヌール勲章、公爵を

合わせれば、年収で約5億8千万円)を受けている。

これ以上の得るものはない・・・。

 

 

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