砲兵は大砲と一緒に弾薬車を常時1台近くに置いていた。
他の弾薬車は予備として離れた場所に居て、適時交代した。
弾薬車1台に入る砲弾の数と大砲1門当たりの弾薬車の数は、
1ヶ中隊では以下の通り。
大砲の種類 | 弾薬車1台 | 大砲1門当たりの | 大砲1門当たりの | 内数 | 内数 |
12ポンドカノン砲 | 81 | 2 | 162 | 16 | 24 |
8ポンドカノン砲 | 107 | 2 | 214 | 40 | 20 |
6ポンドカノン砲 | 152 | 2 | 304 | 不明 | 不明 |
4ポンドカノン砲 | 186 | 2 | 372 | 52 | 48 |
6インチ榴弾砲 | 62 | 3 | 186 | 0 | 22 |
5.7インチ榴弾砲 | 79 | 3 | 237 | 0 | 不明 |
<個人的感想>
散弾の数は平均して全砲弾の1/4らしい。砲兵は白兵戦に弱いので、
近距離では散弾を撃って近寄らせない事が大切になりそう・・・。
師団単独の戦いでは、1日の砲撃で214発(8ポンド砲)は、そんなものか。
軍団や軍として纏まって戦う場合には、軍団・軍に予備弾薬があるので、
もっと撃てるが、連続射撃すると砲身が熱くなって撃てなくなるなどの
制約もあるので、大幅に増える事はなさそう。
ちなみにワーテルローの戦いでイギリス軍砲兵中隊で最も弾薬を消費
したのはサンダム中隊(9ポンドキャノン砲、5.5インチ榴弾砲)で1門
当たり183発との事。フランス軍砲兵は、もっと撃てるらしいので、上記の
弾薬量は1日分として妥当と思われる。
<リンク>