前回までの検討結果を整理すると、純正3度に近い調整をして効果がありそうな場合は、
以下の2条件を全て満足する場合である。
1)ウルフ5度がある音階(前回の例ではC#)よりも10度低い音階(前回の例ではB)である。
2)演奏する曲にウルフ5度を含む和音を使っていないこと。
参照曲のパッヘルベル ファンタジア ト短調の場合を考えると、
1)はウルフ5度をCとGの間に置くことで解決できる。
2)は参照曲を調べるとCを含む3度の和音は8ヶ所ある。(下図)
一方、ウルフ5度を含まない3度の和音は26ヶ所ある。(下図)
<個人的な感想>
なかなか思うようにはいかない・・・。選択肢は2つである。
1)数の多い26ヶの和音を純正3度に近くする事を優先し、ウルフ5度の8ヶ所は耳を塞ぐ・・・。
2)ウルフ5度の8ヶ所は許せないので、純正3度に近くする事は諦める。
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