ピタゴラス音律の欠点は、和音の響きが良くない事である。しかし、下記のWEBページを見たら、
調整する方法がある事が分かったので、検討する事にした。大変参考になりました。ありがとうございます。
ハ長調(Cを基音)などのウルフ5度を跨がない場合の、音程3度の振動数差を純正3度との
偏差で計算すると以下となる。単位はセント値。
(表の見方の補足)
表左下のⅠの列、Dの行の+21.5はC音と3度上のE音との差である。
Ⅰの列、Fの行のー21.4はE音とG音の差であり、他も同様。
黒字は長3度(半音4ヶでセント値386.3)、薄い黄緑字は短3度(半音3ヶでセント値315.6)である。
ディグリーネームについては、こちらのWEBページ( →URLが削除されています。)を参照。
ディグリーネーム 音 | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm-5 |
E | |||||||
D | +21.5 | ||||||
C | -21.5 | -21.5 | |||||
B | -21.5 | -21.5 | |||||
A | +21.5 | +21.5 | |||||
G | +21.5 | +21.5 | |||||
F | -21.4 | -21.4 | |||||
E | -21.5 | ||||||
D | +21.5 | ||||||
C |
並行短調のイ短調の場合は、以下となる。
ディグリーネーム 音 | Ⅰ | Ⅱm-5 | ♭Ⅲ | Ⅳm | Ⅴm | ♭Ⅵ | ♭Ⅶ |
C | |||||||
B | -21.5 | ||||||
A | +21.5 | +21.5 | |||||
G | +21.5 | +21.5 | |||||
F | -21.5 | -21.5 | |||||
E | -21.4 | -21.4 | |||||
D | +21.6 | +21.6 | |||||
C | -21.5 | ||||||
B | -21.5 | ||||||
A |
<個人的な感想>
長3度の場合に+21.5(約5.6%広い)、短3度の場合にー21.5(約6.8%狭い)のずれが
ほぼ一律にある。耳の良い人には濁って聴こえるようだが、自分には”そういうもの”と聴こえるので
特に違和感はない・・・。参照曲のパッヘルベル ファンタジア ト短調の場合、高音部の最初の音が
下記のように3和音である。
<リンク>