しばら離れていたDTM(Desktop Music)の世界に、また舞い戻ったので、
良い点と悪い点を整理してみた。
1.良い点
1)ピアノなどの楽器が弾けなくても、音源を入手すれば曲を演奏できる。
⇒音符の入力をすれば、最低レベルの演奏は可能になる。このレベルを
上げるのが難しく、悪い点に詳しく記載する。
2)現実には聴けないような演奏を聴くことができる。
⇒例1)オルガン用に作曲された曲をピアノ演奏で聴ける。
パッヘルベルのファンタジア_ト短調はオルガン用の曲であるが、
自分はピアノ演奏版の方が好きである。CDなどを捜してもピアノ演奏は
見当たらない。
例2)通常は使われない音律の演奏が聴ける。
ピアノの場合、平均律がほとんどであるが、パッヘルベルのファンタジア
_ト短調などはピタゴラス音律の演奏が好きになった。
3)演奏速度を変える事ができる。
⇒CDなどを聴いた時に、もう少しゆっくり弾いて欲しいと思うが、なかなか
気に入った演奏に会えない場合がある。DTMでは、演奏速度を簡単に変えられる
ので、思うような速度に合わせられる。
2.悪い点
1)聴いて心地よいレベルに上げるのが難しい。
⇒具体的には、個々の音符の強弱をどの値にするかの基準がないので、
試行錯誤になる(取れる範囲は1~127)。ここは音楽的なセンスが必要
なのかもしれない。なお、入力時の初期値は全て100になる。
パッヘルベルのファンタジア_ト短調は演奏時間で1分24秒の短い曲であるが、
音符の数は341ヶある。その為、これを1つ1つ変えて聴くのは現実的には
無理である。DTMソフトの高級なバージョンには、この強弱をある程度ランダムに
設定できる機能を持つものがあるが、必ずしも万能ではない・・・。
ピアノが上手に弾けるのなら、MIDIキーボードを接続して自分で演奏すれば、
本物の演奏になるが、弾けない人は・・・。
WEBで検索したり、打ち込み(音符をDTMソフトに入力する作業)の本を探しても、
”正解はない”、”個人の好み”とかの表現が多く、そのようなものらしい・・・。
挫折するパターンとしては、色々と試行錯誤しても許容できるレベルにまで到達
できなくて、先が見えずに諦めるのが1つである(自分の場合)。
どうしても”コンピュータの演奏する音楽”から抜け出せない・・・。
2)音が出ない現象にぶつかる事があり、対策に時間がかかる。
⇒特にオーディオドライバーにASIOを使っていると、他のソフトと競合して
急に音がでなくなる事がある。この原因究明と対策に時間がかかり、
数日悩む事も少なくない・・・。
3.その他
DTMで悩む時間>>>DTMで楽しむ時間 となると、挫折する事になる。
<個人的な感想>
今回DTMに戻ったのは、音律を変えて演奏できる魅力を見つけたからである。
特にゆっくりした曲でメロディーが主なものは、ピタゴラス音律が良く聴こえる。
<リンク>