世界SF全集〈第32巻〉でアンソロジーが良いものだと気づいたので、
”火星ノンストップ”を読んでみた。
編者が”まえがき”で趣旨をのべており、気に入った部分を引用する。
p2の5行目 ”ここには現代のSFが忘れてしまったものが息づいている”
p8の6,7行目 ”この本の対象読者は古いSFファンではなく、
SFを読み始めたばかりの若い読者だからだ。”
7編入っているが、気に入ったのは次の4編。
1)火星ノンストップ(ジャック・ウィリアムスン):ヒーローに怖いものはない・・・。
2)時の脇道(マレイ・ラインスター):時間の交錯による影響と人の思いが面白い。
3)わが名はジョー(ポール・アンダースン):いや~、面白い。
4)野獣の地下牢(A.E.ヴォクト):怪物の苦闘に同情する。
<個人的な感想>
ツッコミどころが多いが、冒険小説のように楽しめる。
対象読者から外れている老人だが、SFを再び読み始めたばかり
という意味では該当すると思う。