前回の続き。
3)12ポンド砲軍団砲兵中隊
A)12ポンド砲6門を保有するので、フランス軍徒歩砲兵の6/8×βの射撃力とする。
βは12ポンド砲の6ポンド砲に対する射撃力の強化率である。単純に2倍の威力に
なる訳ではなく、低減も考えて1.75と仮定した。この値でME版フランス軍12ポンド砲の
射撃力と大きなずれはない。
B)有効射程距離は600mなので、中距離を使用とする。
ME版 | 今回変更版 | |
短距離射撃力 | 24 | 20 |
中距離射撃力 | 12 | 11 |
長距離射撃力 | 6.7 | 未使用 |
短距離 | 2HEXまで | 4HEXまで |
中距離 | 3から5HEX | 5から6HEX |
有効射程 | 900m | 600m |
白兵戦力 | 3 | 3 |
士気 | 15 | 15 |
射撃力の平均を比較して見ると、次のようになる。
ME版 | 今回変更版 | |
4HEXまで | 18 | 20 |
6HEXまで | 15.1 | 17 |
有効射程まで | 12.3 | ー |
4)6ポンド砲軍団砲兵中隊
A)6ポンド砲6門を保有するので、旅団砲兵の6/8の射撃力とする。
ME版は6ポンド砲のユニットが12ポンドに砲になっているので、比較できない。
ME版 | 今回変更版 | |
短距離射撃力 | ー | 11 |
中距離射撃力 | ー | 未使用 |
長距離射撃力 | ー | 未使用 |
短距離 | 2HEXまで | 4HEXまで |
中距離 | 3から5HEX | なし |
有効射程 | ー | 400m |
白兵戦力 | 2 | 2 |
士気 | 15 | 15 |
5)3ポンド砲旅団砲兵中隊
A)3ポンド砲8門を保有するので、6ポンド砲旅団砲兵中隊÷βの射撃力とする。
βは3)の12ポンド砲強化率で、同様に3ポンド砲は射撃力が半分ではなく、
減率を考慮してもう少し良くなる(1/β=0.57)。
B)有効射程距離は400mなので、中距離以上は未使用とする。
ME版は3ポンド砲のユニットが6ポンドに砲になっているので、比較できない。
ME版 | 今回変更版 | |
短距離射撃力 | ー | 9 |
中距離射撃力 | ー | 未使用 |
長距離射撃力 | ー | 未使用 |
短距離 | 2HEXまで | 4HEXまで |
中距離 | 3から5HEX | なし |
有効射程 | ー | 400m |
白兵戦力 | 2 | 2 |
士気 | 16 | 16 |
<士気の補足>
1809年のオーストリア軍でも、アスペルン・エスリングの戦いに参加した部隊と、
ラシンの戦いに参加した部隊では少し違いがある。この辺はバラツキと考える方が
良いかもしれない。
アスペルン | ラシン | |
旅団砲兵 | 16 | 21 |
騎馬砲兵 | 15 | 16 |
軍団砲兵 | 15 | 15 |
<個人的感想>
オーストリア軍は軍団砲兵の保有砲数を6(徒歩砲兵の標準8でない)にしているので、
他国と比べると中隊としての射撃力は6/8になり小さく見える、しかし、1門当たりの
射撃力は同等と思う。
ラシンの戦いプレイテストでは、12ポンド砲軍団砲兵と3ポンド旅団砲兵の射撃力を若干
低くしていたので、今回は見直して上記にした。再度プレイテストして評価予定である。
<リンク>