SF小説”移動迷宮”を読む

中国史を題材としたSF短編集”移動迷宮”を読んでみた。
8編から構成されるが、面白いと感じたのは次の2編である。

1)時の祝福(作者は宝樹):歴史を変えようとする苦闘が面白い。
2)1938年上海の記憶(作者は韓松):
  人生を指定した時間から再スタートさせる事ができるとしたら、
  自分はどうするか考えてしまった(今までの記憶はリセットされる)。
  結局、やり直しても今の自分になりそうな・・・。

表題作の”移動迷宮”は、それほど面白いとは感じなかった。
短編集として同じようなテーマ(今回は歴史)を並べるのは
疑問に思う。色々なテーマがあった方が飽きない。