堀晃の短編集”遺跡の声”を読む。
トリニティシリーズ9篇を纏めた物である。
以前に読んだ”太陽風交点”と次の2篇が重複している。
・太陽風交点、遺跡の声
特に気に入ったのは次の1編。(遺跡の声は既読済)
1)ペルセウスの指: 未知の物体とトリニティの関係が味わい深い。
<個人的な感想>
雑誌に発表された短編を纏めたものなので仕方がないが、各作品に
主人公とトリニティの説明が何度も出てきて”もう分かっているよ”と言いたくなる。
但し、最初に書かれた”遺跡の声”(1976年)から最後に書かれた”渦の底で”(2007年)まで
31年もの月日が流れていることを考えると(1年に1作品もない)、各短編の発表時に
背景の説明が必要になるのかもしれない。