バタイユゲームのフランス砲兵変遷

 バタイユゲームのフランス砲兵戦力が、年代によりどの程度違うのか、気になったので調べて見た。

国別と同様に1ヶ中隊2戦力(徒歩牽引なら8門、騎馬牽引なら6門)当たりの戦力平均値で比較してみた。

1807年はフリートランドの戦い、1809年はアスペルン・エスリングの戦い、1813年は

ライプチッヒの戦いを参考にした(どれもマーシャルエンタープライズ)。

1)徒歩重砲兵(12ポンド砲装備)

 1807年1809年1813年
短距離射撃力 28 28 25.5
中距離射撃力 19 19 17.1
長距離射撃力  9  9  8.4
有効射程 1100m 1100m1100m
白兵戦力   2  3  2
士気  16 15 16

1813年の砲兵には次の2種類があり、中隊数による加重平均で上記の値を算出した。

 タイプA)1809年と同等もの。

 タイプB)上記よりも10%射撃力が低いもの。

 

2)徒歩砲兵(6ポンド砲装備)

 1807年1809年1813年
短距離射撃力 18 18 16.4
中距離射撃力 12 12 11
長距離射撃力  6  7  6.7
有効射程  800m  800m 800m
白兵戦力   2  2  2
士気  16 16 16

1813年の砲兵には次の2種類があり、中隊数による加重平均で上記の値を算出した。

 タイプA)1809年と同等もの(但し、有効射程は900m)。

 タイプB)上記よりも25%射撃力が低く、有効射程が700mのもの。

 

3)騎馬砲兵(6ポンド砲装備)

 1807年1809年1813年
短距離射撃力 11 12 12
中距離射撃力  8  8  8
長距離射撃力  5  4  5
有効射程  700m  700m 700m
白兵戦力   2  2  2
士気  15 15 15

 

4)近衛徒歩重砲兵(12ポンド砲装備)

 1807年フリートランドの戦い、1809年アスペルン・エスリングの戦いに参加

していないので比較できない。

 

<個人的感想>

 全体的には年代による変化は余りない。

 徒歩砲兵6ポンド砲で1813年のタイプA)で有効射程が900mになる理由は不明。

史実から見ると6ポンド砲の有効射程は732mであり、切り上げて800mが

適切と思う。なお、射撃力が25%低下したタイプB)は4ポンド砲かもしれない。

4ポンド砲の有効射程は640mで切り上げて700mになる。

 

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