工兵(Ingenieurs-geographes)の部隊単位と規模について、気になったので少し調べてみた。
フランス軍全体で6ヶの課(Section)があり、1ヶはパリ常駐、5ヶは各方面軍の直属になっていた。
課の構成員は次の通りで、全員が将校クラスで軍の階級はない。参考用に年収と相当する軍の
階級・年収を示す。
職位 | 人数 | 年収 | 相当する軍の階級 | 左記の年収 |
課長 | 1 | 1200万円 | 大佐1級 | 1216万円 |
副課長 | 2 | 960万円 | 中佐2級 | 973万円 |
1級地図員 | 2 | 864万円 | 少佐 | 876万円 |
2級地図員 | 2 | 720万円 | (該当なし) | |
3級地図員 | 3 | 576万円 | 大尉1級 | 584万円 |
必要に応じて前衛部隊に同行し、これから軍が進む方向の道路、障害物などを調べる。
それを元に簡単な地図を作製して、各部隊の指揮官に渡す。いわば、”軍の目”に相当する。
<個人的感想>
ベルティエ元帥も元は1級地図員で、父親も地図課長だったとの事(革命前なので中佐)。
いわば父親と同じ道を進んでいたが、途中で参謀業務がメインになりナポレオンの参謀長
として1804年5月19日に帝国元帥に。
その2日後に父親は逝去。息子の元帥授与は嬉しかっただろうと推測。
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