評判の良い 劉慈欣の”流浪地球”を読んでみた。
6編入っているが、気に入ったのは次の4編。
1)ミクロ紀元 :ミクロになる目的の発想が面白い。
2)呑食者 :SF小説”海底牧場”を読んだ時に共感した次の言葉を
実現しているようで面白い。
”やがて、その時がきたら、人間がより高等な生物から受ける待遇は、
おそらく、人間が自分の世界のほかの生物に対して、
どのように振る舞ってきたかによって定まるのかもしれません。”
3)呪い5.0 :IT社会に対する皮肉が面白い。
4)中国太陽 :主人公の成長が面白い。
表題作の”流浪地球”は、それほど面白いとは感じなかった。
地球を動かす発想自体はどこかで読んだようなものだし、
描写もそれほどリアリティがある訳でもないので、
スケールが大きな割には淡白な物語と感じた。