冷たい方程式(トム・ゴドウィン作)を読みたいので、
世界SF全集〈第32巻〉世界のSF(短篇集)を図書館で借りた。
26編入っているが、気に入ったのは次の11編。
1)愛しのヘレン(レスター・デル・リイ作):最後が温かく物悲しい。
2)トオンキイ(ヘンリイ・カットナー作):最後のオチが恐ろしい。P.K.ディックに似ている。
3)存在の輪(P.スカイラー・ミラー作):タイムパラドックスが悩ましい。個人的な解を次回に記載。
4)最初の接触(マレイ・ラインスター作):双方が苦悩し、最後には良い解決を見つけた事が嬉しい。
5)クリスマス・プレゼント(ウィリアム・テン作):最後のオチが恐ろしい。
6)ベティアンよ帰れ(クリス・ネヴィル作):SF は少なめだが文章が読みやすい。
7)冷たい方程式(トム・ゴドウィン作):いや~・・・、傑作と思う。
8)吹き渡る風(チャド・オリバー作):最後が温かく皮肉が効いている。
9)誰が人間にとってかわられる?(ブライアン・W・オールディス作):最後のオチは皮肉が効いている。
10)次元断層(リチャード・マティスン作):最後のオチが恐ろしい。これもP.K.ディックに似ている。
11)アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス作):いや~~~、傑作と思う。
なお、次のものは他の短編集で既読。
P.K.ディックの”にせもの”はアジャストメント。
アーサー・C・クラークの”星”は90億の神の御名。
<個人的な感想>
色々な作者の作品が入っているので、気に入った作者は他の作品を探して読みたくなる。
そういう意味でアンソロジーは良いものである。
”アルジャーノンに花束を”は以前に長編版を読んで途中で止めた記憶がある。
今回の短編版は最後まで読めた(途中で涙が・・・)。