フィリップ・K・ディックの短編集”小さな黒い箱”を読んでみた。
11編入っているが、気に入ったのは次の5編。
1)ラウタヴァーラ事件 :信仰に対する皮肉が面白い。
2)待機員 :主人公の最後の願望が怖い。
3)聖なる戦い :AIの判断を理解できない人間の悩みが面白い。
4)傍観者 :二者択一に悩んだ末の結論が怖い。
5)ジェイムズ・P・クロウ :人間とロボットの皮肉な関係が面白い。
<個人的な感想>
p331傍観者の ”きみはこの社会と位相がずれている、わかるかね。”
という文章に、妙に共感した。
ディックの短編集に気に入った物が多いのは、
”ディックと位相が合っている”かもしれない。