モーツァルトの幻想曲ニ短調K397を久しぶりに聴きたいと思い、
Apple Musicで色々視聴した。
下記のポゴレリチのピアノ演奏には、とても驚いた。
独特のテンポと表現であるが、何故か共感できた。
他に下記のショパンのスケルツォを聴いたが、通常のショパンとは違った。
第10回ショパン国際ピアノコンクールの本選で落選したのに、
マルタ・アルゲリッチが「彼こそ天才」と言ったのが少し分かる。
かなり前にNHKのクラシック倶楽部でイーヴォ・ポゴレリチ In奈良正暦寺 福寿院客殿を
放送していて聴いた時には、変わった環境・演奏に違和感が一杯で感心しなかった。
引退してから何十年も経つと天才も鬼才(誉めるよりも理解できない事を意味すると思う)に
変わってしまうのかもしれない。
最新録音のベートーヴェンにも共感できない。
<個人的な感想>
若い時のポゴレリチは凄いと思う。一種の魔法にかかった気がする。
同様なことは、グレン・グールドのゴールドベルク変奏曲の演奏にも言える。
この演奏を聴くと他の演奏には満足できなくなり、魔力が消えるまでは
時間がかりそうである。
そういえば、グールドも風変わりで鬼才と呼ばれていた。