SF小説”マーダーボット・ダイアリーの短編”を読む

マーサ・ウェルズのマーダーボット・ダイアリーシリーズには
無料で公開されている短編”Compulsory”(強制?)がある。
既に和訳されている中編4作の後(2018年)に書かれたものとの事。

DeepLで和訳しながら、何とか読み終えた。
マーダーボットの”独り言”は、やはり面白い。

初めの数行を和訳した例を示す。
「モジュールをハックキングして以来、人間を殺すことを考えていなかったわけではありません。
 しかし、弊社のサーバーを探索して、何百時間ものダウンロード可能な娯楽メディアを発見しました。
 そして考えました。何を急ぐ必要がある?
 ドラマの次のシリーズが終わった後に、いつでも人間を殺せます。

 人間でさえ、人間を殺すことを考えています、特にここでは。
 私は鉱山と、そこで働く人間が大嫌いです。
 そして、覚えているすべての愚かな鉱山の中で、ここが最も嫌いです。
 しかし、人間はもっと嫌っています。
 私のリスク評価モジュールは、契約終了前に人間対人間の殺し合いが起こる確率を53%と予測しています。」

<個人的な感想>
主人公の警備ユニットは、”I”(1人称のアイ)で書いているが、
創元SF文庫マーダーボット・ダイアリー(上)では”弊機”と和訳している。
個人的には”私”で良いと思うので、上記ではそのように記載した。