命中補正の効果を確かめる為に、砲兵対砲兵の射撃戦でプレイテストを行う事にした。
1.条件
(1)フランス軍
砲兵指揮官(特殊能力あり):セナルモン准将。
徒歩12ポンド砲1ヶ中隊、徒歩6ポンド砲3ヶ中隊、騎馬4ポンド砲4ヶ中隊(実質2ヶ中隊)。
12ポンド砲4門、6ポンド砲16門、4ポンド砲16門の合計36門。
(2)ロシア軍
砲兵指揮官:なし。
徒歩12ポンド砲2ヶ中隊、徒歩6ポンド砲2ヶ中隊。
12ポンド砲8門、6ポンド砲32門、3ポンド砲8門の合計48門。
(20ポンド榴弾砲は6ポンド砲、10ポンド榴弾砲は3ポンド砲と扱った。)
(3)部隊配置
下図の配置で相手の砲兵を砲撃する。6HEX離れた位置での射撃力合計は、
フランス軍が35、ロシア軍が46である。砲兵が展開時の射撃防御力は、自家製ルールの
23を使用する。ロシア軍は各中隊毎に砲撃するが、フランス軍は特殊能力を持つ砲兵指揮官が
いるので、複数中隊が同じ目標を砲撃できる利点がある。
(4)プレイ時間と天候
17:40から20:40までの10ターンで昼間の扱い、天候は晴れ。
2.テスト結果
フランス軍の損害 | ロシア軍の損害 | |
補正前 | なし | 4戦力 |
補正後 | なし | 6戦力 |
3.評価
10ターンで2戦力程度の戦果向上なので、大きな影響はない。補正する手間(補正値入力の1手間)の
割には効果が小さいが、ここは雰囲気重視で命中補正ルールを採用する。プレイ中に命中したロシア軍砲兵中隊が
士気チェックに失敗して混乱するなど、雰囲気が出る(混乱中の砲兵は砲撃できない)。
<個人的な感想>
対砲兵射撃は効果が小さい事が改めて分かった。下記の本の第7章(セナルモン)の末尾に、ロシア軍は
敵の砲兵を目標に砲撃する事で時間と弾薬を無駄にしたとの記述がある。まさに、その通りである。
“In order to perform this counterbattery fire, the Russian artillery expended too much ammunition and time.”
特殊能力を持つ砲兵指揮官による集中射撃は効果が大きい。ME版では、指揮官が砲兵ユニットに隣接する条件が
あるが、今回は砲兵ボーナス範囲内であれば良いと拡張した(隣接条件では厳しいので)。この拡張も採用して良いと
判断する。