張金界奴本でも紙に書いたものと石に刻んだものでは違うのかと思い、
WEBで探してみた。なお、字形が分かるようになるべく大きな画像を選んだ。
(A)が探しているもので、赤丸部分の太さが違う。
(B)唐虞永興臨禊帖の標題があるもので、意味は以下の通りと思われる。
唐の時代の人、虞 世南が蘭亭序を手本として書いたもの。
唐 :唐の時代
虞永興 :虞世南の別名
臨 : 臨書 =手本を見ながら字を書くこと
禊帖 :蘭亭序の別名
探しているものと違い、赤丸部分の太さが余り変わらない。また、草冠の書き方も違う。
(C)蘭亭序(2種)天来書院 に記載されている張金界奴本(余清斎帖)のもの。
探しているものと違い、赤丸部分の太さが余り変わらない。また、草冠の書き方も違うし、(B)とも違う。
<個人的な感想>
張金界奴本でも色々な版があるようで、微妙に違っている。昭和法帖大系巻5(国立国会図書館
デジタルコレクション)によれば、蘭亭序全体で60種類以上もあるとの事。張金界奴本でも6種類が
記載されている。その中の初めの2つは探しているものと違う事を確認済である。
なかなか見つからない・・・。
<リンク>