ウルフ5度を跨いだ場合の1番目の例として、ロ長調の音程3度の振動数差を純正3度との
偏差で計算すると以下となる。単位はセント値。
なお、ハ長調を基準としたので、ウルフ5度はC#(D♭)とG#(A♭)の間に置いた。
ディグリーネーム 音 | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm-5 |
D# | |||||||
C# | -2.0 | ||||||
B | +2.0 | +2.0 | |||||
A# | +2.0 | +2.0 | |||||
G# | -2.0 | -2.0 | |||||
F# | -1.9 | -1.9 | |||||
E | +2.1 | +2.1 | |||||
D# | -21.5 | ||||||
C# | -2.0 | ||||||
B |
並行短調の嬰ト短調の場合は、以下となる。
ディグリーネーム 音 | Ⅰ | Ⅱm-5 | ♭Ⅲ | Ⅳm | Ⅴm | ♭Ⅵ | ♭Ⅶ |
B | |||||||
A# | +2.0 | ||||||
G# | -2.0 | -2.0 | |||||
F# | -2.0 | -2.0 | |||||
E | +2.0 | +2.0 | |||||
D# | +25.6 | +25.6 | |||||
C# | -1.9 | -1.9 | |||||
B | -45.0 | ||||||
A# | +2.0 | ||||||
G# |
<個人的な感想>
確かにウルフ5度が和音に含まれなければ、純正3度に近くなるので大幅に改善される。
問題は、演奏する曲にウルフ5度を含む和音を使っているかどうかである。使っていなければ
良いが、使っている場合はずれが拡大するので、悪化してしまう。
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