しばら離れていたDTM(Desktop Music)の世界に、また舞い戻っている。
評判のピアノ音源Pianoteq5デモ版の感想を纏めてみた。
1)良かった点
A)音律を変えられる事が一番良かった。現代の標準となっている平均律の
他に古典調律を選択できる。
a)ピタゴラス調律
b)中全音律(ミーントーン)5種類
c)その他23種類
B)外部で作成した音律データ(Scalaファイル)とキーボードデータ(kbmファイル)を
読み込める。音律データで主な音の周波数比を指定し、キーボードデータで
基本音とその周波数(例えばラの音は440Hzなど)を指定できる。
これによりPianoteq5が標準で持っている音律の他に自分で作成したり、既に
作成済のデータ(約4000の音律データがある)を使う事ができる。
C)音質が良い。個人的な印象であるが、音がボケずにしっかりしている。
D)MIDIデータをドラッグ&ドロップで簡単に取り込める。
2)少し残念な点
実際のピアノ音を採取したサンプリング音源(例えば、Ivory II American Concert D)に
比べると音のリアリティが劣る。音をシミュレートする物理モデル音源なのでやむを得ない。
<個人的な感想>
同じ曲でも音律が違うと少し違った印象を受ける。次の曲では、個人的には例3)が一番好きである。
この曲はパッヘルベルのファンタジア ト短調の出だしで、この時代にはピアノは未だ無く、鍵盤楽器は
主にオルガンで調律は例3の中全音律(ミーントーン)が主流だったとの事。
例1)平均律
例2)ピタゴラス調律
例3)中全音律(ミーントーン)
<リンク>