自家製の砲兵射撃力は、射撃速度が1.5回/分を前提に計算している。しかし、
実際は12ポンド砲などの重い大砲は1回/分、3ポンド砲などの軽い大砲は2〜3回/分と
違いがある。そこで、大砲別の射撃速度を整理してバタイユゲーム支援ツールに反映する。
標準的な6ポンド砲を基準にしているので、重さに比例して射撃速度を比例配分する。
(大砲の種類に対応した正確な史実の資料が見当たらない為)
大砲の種類 | 速度(回/分) | 速度比率 | 命中数(*1) |
12ポンド | 1.00 | 0.667 | 34 |
9ポンド | 1.22 | 0.816 | 29 |
8ポンド | 1.30 | 0.866 | 29 |
6ポンド | 1.50 | 1 | 26 |
4ポンド | 1.65 | 1.100 | 25 |
3ポンド | 2.10 | 1.400 | 24 |
(*1)各大砲の射撃力に対応したバタイユゲームの射撃結果表の命中数(最大36)で、
射撃速度の反映はしていない。
射撃速度の反映方法としては、射撃力を見直すのではなく比率に沿って射撃の可否を決める。
具体的には0から1までの乱数を発生させて比率以内なら射撃可能とする。比率を超えたら
射撃できなかったものと見なす。1を超える場合には、その分の比率だけ、もう1回射撃可能とする。
なお、敵が隣接した際の散弾射撃については、緊急時でもあり比率に関係なく1回は射撃可能とする。
<個人的な感想>
Artillery Equipments of the Napoleonic Warsによれば、重い大砲でも最高の状態で毎分5回まで
射撃速度を上げる事ができるとのこと(練習場)。その意味では、敵が隣接した際に限って毎分1.5回を
仮定しても良いと思う。
<リンク>