バタイユゲームの砲兵隊形変更確率が、国によりどの程度違うのか、
気になったので調べて見た。砲兵の場合、移動用の牽引隊形から砲撃用の
展開隊形へは、移動力がある限りいつでも可能である。しかし、逆に展開
隊形から牽引隊形には、賽の目により可否が決まる。
1)一般砲兵が牽引隊形に変更する事の出来る賽の目(1ヶ)
マーシャルエンタープライズのライプチッヒの戦い(1813年)を参考にした。
フランス | オーストリア | ロシア | プロシア | |
重砲兵 | - | 6 | 6 | 6 |
徒歩砲兵 | 4以上 | 5以上 | 5以上 | 5以上 |
騎馬砲兵 | 2以上 | 4以上 | 4以上 | 4以上 |
なお、下記の指揮官が同じHEXに居れば、賽の目に補正ができる。
A)砲兵特殊能力のある指揮官は、賽の目に3加算できる(変更し易くなる)。
B)砲兵ボーナスを持つ指揮官は、賽の目に1加算できる(変更し易くなる)。
2)一般砲兵の年代による変遷
A)フランス軍は1806年(ハーレの戦い)、1807年(フリートランドの戦い)、
1809年(アスペルン・エスリングの戦い)でも同じ。
B)オーストリア軍(ラシンの戦い)、ロシア軍(フリートランドの戦い)も、
上記と変わらない。
オーストリア軍(アスペルン・エスリングの戦い)は、重砲兵と徒歩砲兵が上記より
賽の目が1良くなっている(変更し易くなる)。騎馬砲兵は変わらない。
C)1806年のプロシア軍は、徒歩砲兵が6のみ、騎馬砲兵は2以上と
大きく変わっている。徒歩砲兵が変更し難いのは、軍制改革前は民間人が
輸送中隊の任務を請け負っていた為との事。
D)1806年(ハーレの戦い)、1807年(フリートランドの戦い)、
1809年(アスペルン・エスリングの戦い)では、砲兵特殊能力のある指揮官は、
賽の目に3でなく2加算できる。ナポレオンのみ3加算ができる。
また、フランス軍元帥、連合軍主要指揮官は1加算でき、ベルナドットは2加算できる。
<個人的感想>
明らかにフランス軍が優位であり、彼らがヨーロッパ最強との評価と思われる。
砲兵特殊能力のある指揮官の扱いで、1813年のみ異なるのは、注記が足りなくて、
本来は他の年代と同じように思う。
<リンク>