ナポレオン戦争時代のフランス砲兵と工兵の制服について、気になったので少し調べて見た。
1)砲兵
一般的な砲兵については、3タイプある。下図の左から右に徒歩砲兵、騎馬砲兵、輸送兵。
砲兵は、ジャケット、ズボン、襟も全て暗い青で、赤の縁取りがある。
輸送兵は、ジャケットが鉄灰色(かすかに緑がかった灰色)、胸の部分と襟が暗い青、スボンが皮色(淡黄色)。
砲兵の写真サンプル。
2)工兵
一般的な工兵については、工兵の種類にも書いたが4タイプある。
sapeurs(塹壕部隊)とmineurs(坑道部隊)は、下図のような工兵の標準制服である。
ジャケットとズボンは暗い青、胸(Lapel)と襟は黒で赤の縁取りがある。
なお、塹壕部隊と坑道部隊は作業時に必要に応じて鎧やヘルメットをつけるらしい。
pontonniers(舟橋部隊)は、徒歩砲兵と全く同じ制服になる。
Ingenieurs-geographes(地図部隊)は、下図の2種の制服があり、左が正装、右が戦場用である。
暗い青のジャケット、正装は白・戦場用は暗い青のズボンで、襟はオレンジ色。
<個人的感想>
工兵は砲兵から分かれてできた兵科らしく、砲兵の制服を踏襲しているのは納得。
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