ナポレオン戦争の軍管理委員

 ナポレオン戦争では、軍管理委員の補助として新しく評価監査員

(inspecteurs aux revues)が作られ、管理組織は大きくなった。

評価監査員は、軍管理委員の下で軍の経理を主に担当する。

また、軍管理委員と評価監査員に補佐も設けられている。

職位年収相当する軍の階級左記の年収
軍管理委員長5280万円軍団長*55760万円
取纏め軍管理委員2400万円准将2400万円
1級軍管理委員1200万円大佐1級1200万円
2級軍管理委員 960万円中佐2級 960万円
軍管理委員補佐*1 432万円大尉3級 432万円
評価監査長*23600万円少将3600万円
評価監査員 2400万円 准将 2400万円 
1級准評価監査員*31920万円なし 
2級准評価監査員1680万円なし 
3級准評価監査員1440万円なし 
1級准評価監査員補佐*41200万円大佐1級1200万円
2級准評価監査員補佐 960万円中佐2級 960万円

フランス語は、以下の通り。

*1 d’adjoint aux commissaires des guerres

*2 inspecteur aux revues en chef

*3 sous-inspecteur aux revues

*4 d’adjoint aux sous-inspecteurs aux revues

*5 Lieutenant Général:軍団を指揮している少将(Généraux de Division)のこと

 

<個人的感想>

 軍管理委員よりも准評価監査員の方が高給なのは、アンバランスな気がする。

管理職が増大するのは良い傾向とは思えないし、経理の人間が優遇されるのは、

今も昔も同じように感じる。

 

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