フランス親衛隊音楽隊について、少し調べて見た。時期や状況により
規模は色々との事で、1例を以下に記載する。
<サンプル画像>
どうも先頭には戦闘工兵(sapeurs grenadiers)が立つらしい。その後に、擲弾兵(grenadiers)
歩兵連隊に所属するドラム隊、小フルート隊、その後にバンド隊(パリ国立高等音楽院からの出向)、
その後は、擲弾兵歩兵連隊の指揮官(大佐)、副指揮官(中佐)、たぶん擲弾兵歩兵連隊・・・との事。
横1列5人とすると、隊形は以下と思われる。濃い水色は、擲弾兵歩兵連隊所属で、薄い水色が
パリ国立高等音楽院のメンバーである。
中国帽子(pavillon chinois)とあるのは、上図3列目右から5番目のメンバーで、ジャラジャラ鳴る
楽器らしく、中国人の帽子に似ているので、そのような名前が付いたらしい。セルパン(serpent)は、
上図4列目右から2番目のメンバーで低音の金管楽器らしく、形が蛇に似ているので、そのような
名前が付いたらしい。
<個人的感想>
親衛隊音楽隊と言っても、擲弾兵連隊(複数になった時期は第1連隊)付の音楽隊
ような印象を受ける。意外だったのは、戦闘では命令を音にして伝える役目をもつ
ドラマーが、音楽隊の1隊として参加している事。役割はサイドドラム(中音担当)で、
バンド隊のバスドラム(低音)、テノールドラム(高音)、シンバル、中国帽子と共に
打楽器を受け持つ。
楽器分類で言えば、木管楽器が14人、金管楽器が6人、打楽器が9人になる。
<リンク>