前回ではマスケット銃が湿気に弱い事を記載した。今回は、大砲が
湿気に強いか調べて見た。
<大砲の簡単な着火構造>
下図のように弾薬(砲弾と黒色火薬が一体化されたもの)が大砲の奥に
装填される。その後、着火口にヒューズ(着火線)を入れて火を着ける。
燃えたヒューズの末端が黒色火薬に着火して爆発し、砲弾を射出する。
<ヒューズ>
主に植物の葦から作られ(下図)、必要に応じてパラフィン紙にくるんで雨対策を
する。金属のスズも使われた事があるが、実用上は葦の方が良かったとの事。
<湿気対策>
マスケット銃のようにむき出しの火皿に黒色火薬を載せる方法と違い、
弾薬、ヒューズとも湿気対策をしているので、雨でも問題なく射撃できる。
ドレスデンの戦いでも、歩兵は射撃出来なかったが、砲兵は射撃できている。
<射撃のサンプル動画>
Civil War Cannons(*1)ではアメリカ合衆国の南北戦争の大砲を射撃しているが、
原理はナポレオン戦争時と同じ。最初の射撃(0:30頃)でヒューズを使っている。
2回目以降は、紐を引く方式なのでナポレオン戦争とは違う。
(*1)2017/1/15 17:20時点ではLINK先が削除されていました。
<個人的感想>
ME版(COAで再版)のバタイユゲームであるアルブエラでは、天候を賽の目で
決めて、雨なら砲兵射撃力も歩兵と同様に半分に、霞ならー2の補正する特殊
ルールを入れているが、これは違うと思う。
<リンク>