ルール変更の概要
- 1)ベースは、下記の第4版である。
- War and Peace Unofficial 4th Edition Rulebook
- 2)ルール変更は、大きく6つに分かれる。
- A)ゲーム手順の見直し(消耗、同盟などは両軍同時とし、戦闘後に次のターンの命令を追加)。
- B)ゲームデータの見直し(部隊士気、移動力、戦闘結果)。
- C)補給・消耗ルールの見直し(補給線の維持に戦力1ケ師団相当は非現実)。
- D)戦闘ルールの一部見直し。
- E)勝利条件の見直し(保有する軍と都市の両方を基準にする)。
- F)ゲリラ戦の見直し(ユニットを使わない)。
- 3)ゲーム手順は下記に変更する。
- 両軍(消耗-同盟-増援)-フランス軍(移動-戦闘-命令)-連合軍(移動-戦闘-命令)
- 4)ゲームデータの変更
- プレイする際に必要なものに限って記述する。(支援ツール内のデータ変更は省略。以降も同じ。)
- A)部隊士気
- a)フランスは2、スペインは1のまま。
- b)オーストリアとプロシアは1.3とする。
- c)ロシアは1.4とする。
- d)1.3などの小数点があるものは、次のように扱う。
0から2の乱数を発生させて1.3以下なら1とし、1.3を超えたら2とする。
- B)部隊指揮官の統率力
- a)ナポレオンは4にする。
- b)有能な指揮官(オリジナルでは2)は1にする。
- c)並の指揮官(オリジナルでは1)は0にする。
- C)移動力
|
一般地帯 補給あり |
一般地帯 補給なし |
不毛地帯(*1) |
季節 |
通常 |
冬季 |
通常 |
冬季 |
通常 |
冬季 |
フランス |
10 |
9 |
8 |
7 |
5 |
4 |
連合国 |
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
- (*1)不毛地帯は、補給”あり”と”なし”は同じ扱い。
- 指揮官が同行しなくても部隊は移動できる。
- 5)補給と消耗
- A)補給
- a)自国の大都市を補給源として、該当部隊まで平地か河川HEXで連続線が引かれていれば、
補給ありとする。敵部隊とその隣接HEXは、この補給線を遮断できる。
- b)自国に限らず大都市に籠城する場合は、その部隊は補給ありとする。
- c)小都市は補給線が接続できなければ、補給切れと扱う。
- B)消耗
- a)次の区分に分けて消耗率を決めて、消耗戦力を計算する。
自軍の総消耗戦力 = 自軍の総保有戦力 ✕ 消耗率(地域と季節で決まる)
- b)地域
- ⅰ)不毛地帯は、ロシア領土でロシア軍が焦土戦術を使う場合とする。
- ⅱ)上記以外は、一般地帯とする。
- c)季節
- ⅰ)冬季は11月から2月までとする。
- ⅱ)上記以外は、通常とする。
- 6)戦闘
- A)対象HEX
- 攻撃側は相手のHEXに進入した場合に戦闘が起こるとする。
- B)臨機攻撃を追加する。
- a)移動中の自軍が敵の隣接HEXに入った時に、敵は攻撃できる(必須ではない)。
- b)敵軍÷自軍の騎兵戦力比で攻撃できる確率を決め、乱数により攻撃可否を判定する。
- C)攻撃の種類
- a)攻撃の選択肢を次の2つにする。
- ⅰ)本格戦闘 : 敵味方とも全力で戦闘する。
なお、交戦した回数分を相手の移動消費から差し引く。
- ⅱ)後退 : 戦闘を避けて5HEX後退する。
- b)自軍と敵軍の選択の組み合わせ表
自軍/敵軍 |
本格戦闘 |
後退 |
本格戦闘 |
本格戦闘 |
自軍は前進 |
後退 |
自軍は後退 |
その場で膠着状態 |
- D)要塞戦
- 攻囲側÷要塞側の戦力比、攻囲期間により降伏確率を変える。(正規分布で確率を計算)
- 7)勝利条件
- 首都(5戦力の価値とみなす)と軍の戦力60%以上の損失があれば降伏する。
- 8)ゲリラ
- ユニットを使わずにフランス軍の補給と消耗にスペイン特殊ルールを適用する。
- A)補給
- 平地では2HEX毎に、山地では1HEX毎に1戦力の部隊がいないと補給切れとする。
- B)消耗
- a)補給切れの場合のみ消耗する。この場合、不毛地帯の普通気候を参照する。
- b)フランス本国からの補給線が切れた場合、各都市の要塞能力(収容戦力)だけの
戦力までしか補給できない。余った戦力は補給切れになる。
- c)フランス本国からの補給線が続いている場合は、補給能力に制限はない。
【補足】
- 1)ロシア戦役とスペイン戦役に対応できている事をシナリオをプレイして確認した。